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IoT テンプレートギャラリー

このガイドでは、Ping によるデバイス死活監視アプリの概要、設定方法、利用方法について説明します。

概要

Ping によるデバイス死活監視は、SORACOM IoT SIM (以下、IoT SIM) に対してダウンリンク通信の疎通確認(Ping)を自動で行い、その結果を Slack へ通知する Flux アプリです。IoT デバイスの接続性監視や運用自動化に役立ちます。sendDownlinkPingの利用を前提としています。

  • 指定した SIM ID へのダウンリンク Ping 実行
  • Ping 結果(成功/失敗、統計、RTTなど)の取得
  • Slack への自動通知
  • チェック間隔やリトライ回数、タイムアウトのカスタマイズ

チェック間隔やリトライ回数、タイムアウトは設定により変更できます。

Ping によるデバイス死活監視の結果例

:signal_strength: Downlink Ping Result

Success: true
Stat: 1 packets transmitted, 1 received, 0% packet loss, time 0ms
RTT: rtt min/avg/max/mdev = 47.834/47.834/47.834/0.000 ms

Downlink Ping 結果例

Downlink Ping 結果例

Flux アプリを実行した場合の概算費用

このテンプレートから作成した Flux アプリを実行する場合の概算費用は以下の通りです。

  • アプリケーションが 10 分間隔で実行されると、当 Flux アプリは月に最大で 4,320 回イベントが実行されます。
  • SORACOM Flux の Developer プランでは 10,000 イベント/月まで無料で利用いただけます。
  • 10,000 イベント/月を超過した場合はイベントあたり 0.11 円が発生します。

本記載は概算であり、実際の利用状況によって変動します。 正確な料金はSORACOM のサービスページおよびユーザーコンソールから利用明細をご確認ください。

事前の準備

このテンプレートをデプロイする前に、以下を準備してください。

  • Slack Webhook URL(通知先のSlackチャンネルで取得)
  • Ping 通信を許可した IoT SIM

アプリの作成

アプリ作成時点では通知先の Slack Incoming Webhook をが必要となります。Slack App の Incoming Webhook の Webhook URL を発行するsendDownlinkPing を参考にURLを作成してください。

パラメータ設定

パラメータ名
説明
Slack Webhook URL
通知先SlackのWebhook URL
SIM ID
チェック対象のIoT SIMのID
1234567890abcdef123
Downlink Check Interval
チェック間隔
10 分
Number of Ping Requests
Pingリクエストの回数(1〜5)
1
Timeout Seconds
タイムアウト秒数(1〜3)
1

アプリのカスタマイズ

Slack 通知アクションの設定画面で通知タイミングや通知内容を変更できます。

  1. Flux Studio から[Slack 通知]アクションをクリックします。

Slack Notification

Slack Notification

  1. 通知タイミングを変更する場合は、[アクションの実行条件] で’payload.success == false’ (監視に失敗した場合に通知) のように条件を変更します。

Slack Notification Condition

Slack Notification Condition

  1. 通知の内容を変更する場合は、[Payload] を適宜修正してください。

Slack Notification Payload

Slack Notification Payload

トラブルシューティング

  • 通知が届かない場合
    • Slack Webhook URLが正しいか確認してください。
    • SIM IDやパラメータに誤りがないか確認してください。
    • SORACOM側でSIMが有効か、ダウンリンク通信が許可されているか確認してください。

うまく動かない場合はアプリの実行履歴を確認してください。詳細は 実行履歴/メッセージ履歴 (ログ) を確認する を参照してください。

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