ソラカメで取得した動画から一定間隔で静止画を切り出し SORACOM Flux で人物を検知して、メールで通知します。検知された人数データは SORACOM Harvest に蓄積されるので簡易的な可視化が可能です。さらに、SORACOM Lagoon を設定すれば自由にカスタマイズ可能なダッシュボードを作成できます。
概要
このアプリテンプレートでは、Soracom Cloud Camera Services (以下、ソラカメ) 対応のIoTカメラ「ATOM Cam」のクラウド常時録画機能によって取得した撮影動画を利用します。SORACOM Flux による静止画の取得と人物検知、検知したデータはメール通知されるとともに SORACOM Harvest への蓄積されます。SORACOM Harvest に蓄積されたデータは簡易的な可視化が可能で、さらに SORACOM Lagoon を利用することで自由にカスタマイズ可能なダッシュボードによる画像とデータの可視化も可能です。このアプリがあると以下のことに役立ちます:
監視対象やカウントの方法は、AI アクション内のプロンプト (AI への指示文) の設定により変更できます。どのような条件でユーザーに通知するかは、メール 通知アクションの実行条件を指定することで設定できます。 ダッシュボードで可視化する場合は、このアプリテンプレートを実行したあとに、SORACOM Lagoon の設定が必要です。
メール通知の例
送信されるメールは以下のような内容です:

Flux アプリを実行した場合の概算費用
このテンプレートから作成した Flux アプリを実行する場合の概算費用は以下の通りです。 インターバルタイマーイベントソースの設定が 10分に 1回として設定された場合の例として 説明しています。
本記載は概算であり、実際の利用状況によって変動します。 正確な料金はSORACOM のサービスページおよびユーザーコンソールから利用明細をご確認ください。 ユーザードキュメント イベント数、クレジット使用料の上限を設定するも併せてご確認ください。
事前の準備
このテンプレートでアプリをデプロイする (テンプレートを実行する) 前に、以下を準備しましょう:
詳細はソラコムのドキュメント ソラカメ対応カメラを設置する (追加する) STEP 1 から STEP 4 までを参照してください。

詳細はソラコムのドキュメント メールアドレス を参照してください。
なお、この Flux アプリは、DIY IoT レシピ SORACOM IoT レシピ:IoTカメラで人物検知と通知 (クラウド常時録画ライセンス版) の Flux アプリをアプリテンプレートから作成するものでもあるため、詳細については IoT レシピも併せて参照してください。SORACOM Lagoon の設定方法もレシピに記載されています。
アプリの作成
設定のカスタマイズ
アプリ作成時点ではアプリがインターバルで稼働する時間間隔と、対象のソラカメと、送信先メールアドレスを設定できます。 メールアドレスは、[メールアドレスを選択する]ボタンから検証済みの送信先メールアドレスを選択してください。
アプリの作成後に行うこと
インターバルタイマーイベントソースが OFF になっています。手動でアプリをテスト実行してみて、メール通知や Harvest Data へのデータ保存が確認できたらイベントソースを ON に設定してください。

アプリのカスタマイズ
AI アクションの プロンプト欄 の文章を変更することで、どのような監視対象をカウントするのか変更できます。 どのような場合に通知するかの設定は、Email 通知アクションの アクションの実行条件 欄の payload.output.person >= 0 の数字を変更するなどして下さい。
トラブルシューティング
うまく動かない場合はアプリの実行履歴を確認してください。詳細は 実行履歴/メッセージ履歴 (ログ) を確認する を参照してください。