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ソラカメで取得した動画から一定間隔で静止画を切り出し SORACOM Flux で人物を検知して、メールで通知します。検知された人数データは SORACOM Harvest に蓄積されるので簡易的な可視化が可能です。さらに、SORACOM Lagoon を設定すれば自由にカスタマイズ可能なダッシュボードを作成できます。

概要

このアプリテンプレートでは、Soracom Cloud Camera Services (以下、ソラカメ) 対応のIoTカメラ「ATOM Cam」のクラウド常時録画機能によって取得した撮影動画を利用します。SORACOM Flux による静止画の取得と人物検知、検知したデータはメール通知されるとともに SORACOM Harvest への蓄積されます。SORACOM Harvest に蓄積されたデータは簡易的な可視化が可能で、さらに SORACOM Lagoon を利用することで自由にカスタマイズ可能なダッシュボードによる画像とデータの可視化も可能です。このアプリがあると以下のことに役立ちます:

  • 常時録画された録画データを目視確認することなく、定期的に AI が人物をカウントする
  • 人物以外でも、AI への指示 (プロンプト) をカスタマイズすることでカウントが可能です
  • カウントしたい人物や監視対象の混雑度や利用率などをデータ化する
  • 必要に応じて、ユーザーに通知する

監視対象やカウントの方法は、AI アクション内のプロンプト (AI への指示文) の設定により変更できます。どのような条件でユーザーに通知するかは、メール 通知アクションの実行条件を指定することで設定できます。 ダッシュボードで可視化する場合は、このアプリテンプレートを実行したあとに、SORACOM Lagoon の設定が必要です。

メール通知の例

送信されるメールは以下のような内容です:

Flux アプリを実行した場合の概算費用

このテンプレートから作成した Flux アプリを実行する場合の概算費用は以下の通りです。 インターバルタイマーイベントソースの設定が 10分に 1回として設定された場合の例として 説明しています。

  • この Flux アプリでは、1日あたり 144回イベント数がカウントされ、1ヶ月間 (31日) の稼働で 4,464回のイベント数がカウントされます。
  • SORACOM Flux の Developer プランではアカウントあたり 10,000 イベント/月まで無料で利用いただけます。10,000 イベント/月を超過した場合はイベントあたり 0.11 円が発生します。
  • この Flux アプリでは、1日あたり AI アクションが 144回実行され、AI モデル “Amazon Bedrock – Amazon Nova Lite” は 1回の実行で 3クレジットが使用されるため、1日あたり 432クレジットが使用されます。1ヶ月間 (31日) の稼働で 13,392 クレジットが使用されます。
  • SORACOM Flux の Developer プランではアカウントあたり 1,500 クレジット/月まで無料で利用いただけます。1,500 クレジット/月を超過した場合はクレジットあたり 0.044 円が発生します。
  • イベント数、クレジットは、無料で利用いただけるバンドル分と同じ上限値が当初は設定されています。上限に達した場合はイベントによるアプリの起動やアクションの実行はされなくなります。これを超えて使用したい場合はあらかじめ上限を更新してください。月のバンドル分を超える上限を設定した場合、超過したイベント数やクレジットは従量課金でご利用いただけます。

本記載は概算であり、実際の利用状況によって変動します。 正確な料金はSORACOM のサービスページおよびユーザーコンソールから利用明細をご確認ください。 ユーザードキュメント イベント数、クレジット使用料の上限を設定するも併せてご確認ください。

事前の準備

このテンプレートでアプリをデプロイする (テンプレートを実行する) 前に、以下を準備しましょう:

  • ソラカメ設定: ソラカメを設置し、ライセンスを割り当て、デバイス IDを確認する

詳細はソラコムのドキュメント ソラカメ対応カメラを設置する (追加する) STEP 1 から STEP 4 までを参照してください。

  • メール設定: 検証済みの送信先メールアドレス

詳細はソラコムのドキュメント メールアドレス を参照してください。

なお、この Flux アプリは、DIY IoT レシピ SORACOM IoT レシピ:IoTカメラで人物検知と通知 (クラウド常時録画ライセンス版) の Flux アプリをアプリテンプレートから作成するものでもあるため、詳細については IoT レシピも併せて参照してください。SORACOM Lagoon の設定方法もレシピに記載されています。

アプリの作成

設定のカスタマイズ

アプリ作成時点ではアプリがインターバルで稼働する時間間隔と、対象のソラカメと、送信先メールアドレスを設定できます。 メールアドレスは、[メールアドレスを選択する]ボタンから検証済みの送信先メールアドレスを選択してください。

アプリの作成後に行うこと

インターバルタイマーイベントソースが OFF になっています。手動でアプリをテスト実行してみて、メール通知や Harvest Data へのデータ保存が確認できたらイベントソースを ON に設定してください。

アプリのカスタマイズ

AI アクションの プロンプト欄 の文章を変更することで、どのような監視対象をカウントするのか変更できます。 どのような場合に通知するかの設定は、Email 通知アクションの アクションの実行条件 欄の payload.output.person >= 0 の数字を変更するなどして下さい。

トラブルシューティング

うまく動かない場合はアプリの実行履歴を確認してください。詳細は 実行履歴/メッセージ履歴 (ログ) を確認する を参照してください。

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