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IoT テンプレートギャラリー

ソラカメのモーション検知イベントをきっかけに AI で画像を分析し、チャットに状況を通知します。

概要

このアプリテンプレートでは、Soracom Cloud Camera Services(以下、ソラカメ) 対応のIoTカメラ「ATOM Cam」のモーション検知機能によって検知したイベント情報を利用し、SORACOM Flux からのイベント検知時点の静止画の取得と AI による画像分析を行い、その結果をチャットツールへ通知します。このアプリがあると以下のことに役立ちます:

  • モーション検知した状況を目視確認することなく、AI が状況を判断する
  • 監視対象ではないモーション検知 (誤検知) を自動的に除外する
  • AIによって、監視したい異常かどうかを判定し状況を文章化やデータ化する
  • 必要に応じて、ユーザーに通知する

監視対象や異常の判定方法は、AI アクション内のプロンプト (AI への指示文) の設定により変更できます。ユーザーに通知するかどうかは、Slack 通知アクションの実行条件を指定することで設定できます。

チャットでの通知の例

チャットでの通知は以下のような内容です:

Flux アプリを実行した場合の概算費用

このテンプレートから作成した Flux アプリを実行する場合の概算費用は以下の通りです。 ソラカメのイベント検知(モーション検知や音声検知)が 1時間に 1回発生する場合の例として 説明しています。

  • この Flux アプリでは、1日あたり24回イベント数がカウントされ、1ヶ月間 (31日) の稼働で 744回のイベント数がカウントされます。
  • SORACOM Flux の Developer プランではアカウントあたり 10,000 イベント/月まで無料で利用いただけます。10,000 イベント/月を超過した場合はイベントあたり 0.11 円が発生します。
  • この Flux アプリでは、1日あたり AI アクションが24回実行され、AI モデル “Azure OpenAI (GPT-4.1-nano)” は 1回の実行で 4クレジットが使用されるため、1日あたり 96クレジットが使用されます。1ヶ月間 (31日) の稼働で 2,976 クレジットが使用されます。
  • SORACOM Flux の Developer プランではアカウントあたり 1,500 クレジット/月まで無料で利用いただけます。1,500 クレジット/月を超過した場合はクレジットあたり 0.044 円が発生します。
  • イベント数、クレジットは、無料で利用いただけるバンドル分と同じ上限値が当初は設定されています。上限に達した場合はイベントによるアプリの起動やアクションの実行はされなくなります。これを超えて使用したい場合はあらかじめ上限を更新してください。月のバンドル分を超える上限を設定した場合、超過したイベント数やクレジットは従量課金でご利用いただけます。

本記載は概算であり、実際の利用状況によって変動します。 正確な料金はSORACOM のサービスページおよびユーザーコンソールから利用明細をご確認ください。 ユーザードキュメント イベント数、クレジット使用料の上限を設定するも併せてご確認ください。

事前の準備

このテンプレートでアプリをデプロイする (テンプレートを実行する) 前に、以下を準備しましょう:

  • ソラカメ設定: ソラカメを設置し、ライセンスを割り当て、デバイス IDを確認する

詳細はソラコムのドキュメント ソラカメ対応カメラを設置する (追加する) STEP 1 から STEP 4 までを参照してください。

  • slack の 通知先の設定: 通知先の slack チャネルの incoming webhook URL を取得する

詳細はソラコムのドキュメント Slack App の Incoming Webhook を利用する の手順を参照してください。

なお、この Flux アプリは、DIY IoT レシピ SORACOM IoT レシピ:IoTカメラで異常の検知と通知 の Flux アプリをアプリテンプレートから作成するものでもあるため、詳細については IoT レシピも併せて参照してください。

アプリの作成

設定のカスタマイズ

アプリ作成時点では対象のソラカメと、通知先の slack チャネルの incoming webhook URL について設定できます。

アプリの作成後に行うこと

ソラカメ モーション検知/サウンド検出 イベントソースが OFF になっています。手動でアプリをテスト実行してみて、slack 通知が確認できたらイベントソースを ON に設定してください。

アプリのカスタマイズ

AI アクションの プロンプト欄# 監視対象として指定するターゲット の文章を変更することで、どのような監視対象が確認されたときに出力値を変更するか変更できます。 通知するかどうかの設定は、slack 通知アクションの アクションの実行条件 欄の payload.output.target >= 0 の数字を変更するなどして下さい。例えば、payload.output.target > 0 と変更することで、監視対象が確認できない場合は通知しない、と設定できます。

トラブルシューティング

うまく動かない場合はアプリの実行履歴を確認してください。詳細は 実行履歴/メッセージ履歴 (ログ) を確認する を参照してください。

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